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セブンイレブン、名札表記を職種・頭文字に カスハラ対策 - 日本経済新聞

2024-10-28

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セブンイレブン・ジャパンは28日、従業員の名札に関して、実名の頭文字や職種名の表記ができるようにしたと発表した。この変更により、従業員が働きやすい環境を整えることを目的としている。

顧客による迷惑行為、「カスタマーハラスメント」(カスハラ)への対策の一環として、従業員が名札に役職や頭文字を表記することが奨励されている。加粗の強化に加え、新たな名札の提供が行われる。従業員の役職やアルファベットでも表記できる。特定の従業員に対する連絡や要望を減らすことが期待されている。

セブンは2022年10月に「カスタマーハラスメント対策ガイドライン」を策定した。加盟店のオーナーや従業員らに指針を提示し、店舗で実施された。24年9月には来店客に対しても対策指針を公表した。

この取り組みは、近年増加するカスタマーハラスメントの問題に対処するための重要な一歩となりそうだ。業界全体で従業員の安全と快適な労働環境を保つために、他のコンビニエンスストアチェーンも同様の対策を検討する必要があるだろう。日本の労働環境は改善の余地があり、こうした取り組みはその一端を担っている。