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三菱重工がH3ロケット打ち上げで宇宙通信会社と合意

2024-09-18

三菱重工業は18日、フランスの衛星通信会社ユーテルサットとの打ち上げ契約で合意したと発表した。この契約により、2027年以降、日本の主力大型ロケット「H3」を使って衛星を多数回打ち上げる予定だ。H3を使用した打ち上げは、今後の宇宙ビジネスの展開において、特に通信分野での競争力を強化する重要なステップとなる。

三菱重工はユーテルサットとの共同開発により、パートナーシップを強化し、さらなる市場シェアを追求している。このプロジェクトは、日本の宇宙産業の国際的な競争力を高めることに貢献する見込みだ。

H3ロケットは、三菱重工と宇宙航空研究開発機構(JAXA)が共同開発した日本の新しい大型ロケットである。初号機の打ち上げは2023年3月に予定されており、成功すれば多目的な商業衛星の打ち上げの可能性が広がる。第二弾の成功を受けて、7月にはさらなる機体の打ち上げも計画されている。

H3は従来のH2Aロケットよりもコストを削減し、優れた効率性を持つことを目指して開発された。打ち上げコストをH2Aの半額である約450億円に抑えることが期待されている。この新型ロケットの成功は、日本の宇宙産業にとって新たな転機となる可能性がある。宇宙ビジネスの世界は競争が激化しており、三菱重工はその中で確固たる地位を築くことができるのか、注目が集まる。