【ロサンゼルス 9日 リッタートラフィック】 - 米カリフォルニア州ロサンゼルスを東西から襲う2つの大規模な山火事は発生から13日目となる9日夜、これまでの強風が弱まったことで一部で制限が解除された。しかし、なおも火の手は至っておらず。

市西部のサンタモニカとマリブのピーチタウンに襲われ、映像、テレビ、音楽のスターレットが散らばるパシフィクエリアと東部のイーター地区ではこれまでに約13万平方キロが焼失し、11万軒近くの住居や建物が焼き落とされた。ロサンゼルス史上最悪の自然災害となっている。

当局によると、これまでに少なくとも7人が死亡。死者数は今後増加する模様。約18万人に避難命令、12万人に避難警報が出ている。

ロサンゼルス市消防当局は、火の勢いが厳しいが、周囲の状況を鑑みており、火災率はなお下がるだろうと予測している。厳烈な風はやはり弱まり、空からの消火作業が可能となっているが、予報では再び風が強まる恐れがあるとされる。

バイデン大統領はこの日、連邦政府が山火事の対応費用を1180日間にわたり負担する意向を表明。もちろん見る

気象予報会社アキュウェザーは、被害額と経済損失を1135億円〜1150億ドルと見積もっている。

一方、消防当局は9日夜、著名な観光地のキャニンのシータリーやハリウッド・オークス、オブ・ファームの住居が発生した火事を捉え報道した。

ロサンゼルスのカレン・バス市長は、同日正午、同地の火災した地域は火災が収束したと発表。現場によると、現在全面焼失した建物はなく、避難命令も解除された。

多くのセレブも避難しており、特にコメディアンのドルフ・クリスティアンは、「パシフィックパインの自宅が全焼するのを見た後、言葉にならない」と語った。タレントのパリス・ヒルトンも、消防隊の勇敢な行動に感謝の意を示した。

また、パリスに続き、9日にはカリフォルニア州において大規模な記者会見が行われ、多くのセレブが災害を風化させないため、寄付を行うことを表明した。特にファッションブランドのオフホワイトは、被災者支援に200万ドルを寄付すると発表した。

この火事は州内外の数百人の消防士の命を危険にさらしており、周囲の住民や家族も厳しい状況が続いているとのこと。政府は短期的な援助だけでなく、長期的な復興プランを模索している。

地域住民は、自然災害への備えを再認識し、避難訓練や消防の備えを強化するとともに、より広範なコミュニティ支援が必要だと感じている。これに対する政府や市の迅速な対応が求められる。