ロス山火事で復興の厳しさを物語る焼けたテスラ車 - 残がいに有害物質
2025-01-17
著者: 蒼太
ミカグリフォニア州ロスンベルス近郊に発生した壊滅的な被害をもたらしている山火事では、焼けてしまった電気自動車(EV)やハイブリッド車、家庭用充電器の残骸が被災地復興の妨げとなっている。
テスラや他の自動車メーカーのリチウムイオン電池は、火災後、専門的な除去を必要とする有害物質を含むため、被災者の帰還を遅らせる要因となっている。特に、リチウム電池は過熱や破裂の危険性が高く、取り扱いの際には特別な注意が必要だ。
1月17日に発生したロスンベルスの山火事は、これまでに27人の命を奪い、建物などの被害も数千棟に及ぶ。被害の拡大を防ぐためには、火災後のリサイクルや清掃の迅速な進行が求められているが、被災者の中には帰還が遅れる原因として、リチウム電池の取り扱いの複雑さが挙げられている。
ロスンベルスの救助局は、避難区域内の残存物質のリストを作成し、住民に対して特定の有毒物質に対する注意喚起を行っている。特に、河川や地下水に混入する可能性のある重金属や化学物質に関して警告しており、廃棄物処理業者は中和処理に多大な労力を要している。
公的機関の関係者は、「リチウム電池火災はこれまでの火災とは異なり、非常に危険な環境を作り出す」と語っている。火災後の状況解析によれば、火災時の風向きや様々な要因により、さらなる火災の発生が懸念されつつある。
同時に、ロスンベルス地域では、2024年10月時点での電気自動車の数が43万台を超える見込みで、これらの車両の処理が社会的な課題となると予測されている。カリフォルニア州新車ディーラー協会(CNCDA)は、テスラ「モデル3」などが最近まで同州で最も多く販売されたことを明らかにしている。
大規模な被害を受けたパシフィック地区の一部では、16日に避難指示を受けた住民が自宅に戻ることを許されたが、現在でも多くの住民が、燃失地域への立ち入りを禁じられた状態である。その中で、鳩や水銀、その他の化学物質を含む恐ろしい環境が広がっていることに対して、住民たちからの注意呼びかけが続いている。
関連する記事を通じて、ロスンベルスの家財が被害を受け、高騰する山火事の影響を受けたとされている。630万円に賠償金が上乗せされても、困難が続く様子が窺える。この山火事がなぜもたらされたのか、その解析を行う必要がある。