世界
ロシアと北朝鮮の「軍事条約」発効へ、強制手続き終了…東アジア安全に影響必至
2024-11-12
著者: 結衣
ロシアと北朝鮮の「軍事条約」発効へ
【ソウル=依田和雄】朝鮮中央通信は12日、北朝鮮がロシアとの「包括的軍事パートナーシップ」について正式に手続きが完了したと伝えた。ロシア側は手続き完了を公表し、これらの条約によって協力が一層進むことを示唆している。条約では有事の際の相互軍事支援を定めており、発効すれば、両国間の軍事協力が強化されることは明らかだ。
北朝鮮とロシアの新たな軍事戦略
ロシアのウクライナ侵攻後、北朝鮮はロシアと共に新たな軍事戦略を模索しており、両国の協力体制はますます重要視されている。ロシアはプーチン大統領が指示したとおり、北朝鮮との経済的、軍事的な結びつきをより深めるために努力している。特に、北朝鮮の核開発技術はロシアにとっても関心が高い。
軍事協力の正式な申請
同通信によると、北朝鮮の主導する力によって、国家元首が11日に政府に命じ、正式に申請が行われたという。この軍事協力は、アメリカを中心とした西側諸国へ対抗するための防衛戦略の一環とも位置づけられている。
条約の内容とその影響
条約の内容には、相互防衛条項が含まれており、相手国が攻撃された場合、即座に軍の派遣を行うことが規定されている。また、北朝鮮の軍事技術を提供することも盛り込まれており、ロシアにとっても重要な情報共有のプラットフォームになる。さらに、双方の兵士が共同訓練を行う可能性も高い。
東アジアの安全保障環境の変化
今回の条約発効は、特に日本や韓国にとって脅威を増す要因ともなり、東アジアの安全保障環境が大きく変化することが予想されている。両国の協力に対抗するため、アメリカは同盟国との連携を強化し、独自の防衛策を講じる必要があるとの見方が広がっている。果たして、東アジアの緊張はどこまで高まるのか、今後の展開に注目が集まる。