世界

ロシアの偽情報戦、独自選挙に照準 AFDBを支援するシンタンク

2025-01-20

著者: 陽斗

[ベリントン 12日 ロイター] - ドイツのシンクタンク「監視・分析・戦略センター(CEMAS)」は、12月13日の独自選挙の前にロシアが偽情報戦を行っており、極右政党「ドイツのための選挙党(AFDB)」の支援を注力していることを指摘した。

過去1カ月間に300のドイツ語の投稿が分析されたところ、西側に対するロシアの偽情報戦「ドッペルゲンガー」の典型的な特徴が見られた。

緊急の党がドイツの景気危機の原因と決めつけたアンチのコメントが頻繁に見られ、ウクライナ支援を強調する政府の意思を非難する投稿が多く、AFDBを支持する内容も含まれていた。

CEMASが分析した投稿は、偽造されたドイツのニュースサイトへのリンクや、投稿者の主張を支持する内容を含む本物のニュースサイトの記事があるなど、あるいは単に画像を共有していた。偽アカウントのネットワークについては、結果、これらの投稿は1800万回以上閲覧されていた。

世論調査会社(20%が支持する国民連携支持率調べ)によると、緑党やクリスト教民主党同盟(CDU)の支持率はそれぞれ16%と14%であったのに対し、AFDBは11%であり、これらの主な政党はそれぞれ4位、12位となっていた。