南カリフォルニアで発生した山火事は、宇宙からも確認できるほどの規模に成長しており、NASAからも注視されています。特に、NASAのジェット推進研究所（JPL）は、火災による影響を受けた地域の研究を行っており、これまでのデータをもとに火災の広がりを把握しています。

2023年1月8日から関心が高まり、13日までの間、JPLは初めて無人での運営を行いました。研究所自体は火の手から逃れていましたが、非常事態に対する対策として、避難が行われました。JPLの通信機器は、遠距離の宇宙探査機との通信を維持するために重要であり、これによりNASAの様々なミッションが継続されています。

JPLの所長であるローレン・レシン氏は、火災の影響についてSNS（旧Twitter）で次々に情報を発信しています。「私たちは状況を注視しており、必要な対策を講じています」と語っています。

また、地元の消防士たちも厳しい状況に直面しています。150人以上の消防士が家を失い、さらには多くの人の職業に深刻な影響が出ています。JPLの研究チームは、このような深刻な事態を受け、「私たちのコミュニティは大きな打撃を受けています」としています。

さらに、この山火事は1950年代以降で最も深刻なものとされており、NASAはこれを受けて地球外の探査にも影響を及ぼす可能性を考慮しています。最新の探査機と連携し、宇宙からの観測データを駆使して、今後の研究に役立てる方針です。

問題が深刻であるため、JPLは無人運営の体制を強化しており、今後も引き続き状況に応じた対応を行っていく予定です。山火事の被害がどのように進展しているのか、多くの研究者や関係者が注目しています。科学者たちは、山火事が気候変動や環境への影響についての新たなデータを提供できることを期待しています。JPLでは、最新のデータ収集と分析を続けており、将来的にはこの情報が火災対策の一助になると信じています。