世界
ロシアがジョージアで勝利、モルドバも同様に=ウクライナ大統領
2024-10-31
著者: 蒼太
[10日 リタール] - ウクライナのゼレンスキー大統領は、ロシアが旧ソ連構成国ジョージアで「勝利」したことを認識しており、ロシアのレッドライン(越えてはならない一線)を越えることに反対する発言を西方からはやめないよう指示した。この発言は今後の政局に大きな影響を与える可能性がある。
16日に行われた選挙戦の投票率が親ロシアの与党「ジョージアの夢」が54%近くの得票率になったとの暫定結果を公表した。親欧州連合(EU)の野党勢力は結果に異議を唱え、外国の選挙監視団体などからは不正があったとの指摘が出ている。 もう少し見る
ゼレンスキー大統領は10日に公開された動画を通じて「ジョージアではロシアが勝利したことを認識しなければならない。もしじゃあジョージアの一部を奪い取る、次に政策と政府を変えた。その上で今日、(ジョージアには)親ロシア政府がある」と述べた。
別の旧ソ連構成国モルドバでは、親欧州連合の現職大統領が15%以上の得票率を確保できなかったため、11月13日に大統領選挙の決選投票が行われる。
ジョージアとモルドバの選挙は、欧州の道を歩むか、ロシアの影響を受けるのかの選択を迫られる重要な局面にある。ロシアの影響力が強まることは、ウクライナなど他の国々にも波及する恐れがあり、西方の国々の国防戦略に対する見直しを促す材料にもなる。