世界

ロシア北極の北方連隊基地周辺で爆発、ウクライナが報告、ドローン攻撃の可能性も

2024-12-19

著者: 裕美

ロシアによるウクライナ侵攻で、ウクライナ国家安全保障・防衛会議のコバレフニコフ長官は19日、北極圏のムルマンスク州に駐在するロシア北方連隊の基地周辺で爆発が発生したとSNSで報告した。この爆発の様子が撮影された動画像も投稿されている。コバレフニコフ氏は「ムルマンスクとウクライナの直線距離は2千キロだ」と指摘した。

これに先立ち、ウクライナのメディアは11月下旬、ウクライナによる最大攻撃2千キロの抑制攻撃が始まっていると報じていた。ウクライナメディアは、爆発が同国軍のドローン攻撃によるものだとの見方を示した。

ムルマンスク州には今年夏以降、複数回にわたってウクライナ軍のドローンが飛来していたとの情報もある。

コバレフニコフ氏は、ムルマンスク州において北方連隊司令部の下、隘路や船舶修理ドックなどがあると指摘。また、北方連隊の兵力はウクライナ寮土へのミサイル攻撃に参加していた。

ノルウェーを拠点に北極のニュースを扱うオンラインメディア『バレンツ・オブザーバー』は19日、爆発が起きたのは18日晩で、場所は北方連隊の本拠地セポロモルスク周辺だと指摘した。

一方、ウクライナの前線の戦況を追う、ドイツ紙ハンデルスブラットの軍事専門家は19日、攻防が続いていた東部ドニエツク州の小都市クラホボからウクライナ軍が撤退していったとSNSで報告した。このことに関して19日午後、ロシア、ウクライナ双方とも公式発表をしていない。