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日本製鉄のUS市場への進出「安全リスクない」元米商務長官

2025-01-22

著者: 裕美

【ニューヨーク=伴百合】第1回トランプ政権で商務長官を務めたウィルバー・ロス氏は22日、ニューヨークで講演し、「日本製鉄によるUS市場への買収に対する米国の国家安全保障上のリスクはない」と述べた。第2回トランプ政権における買収の承認に期待を示した。

ロス氏は「日本鉄鋼による買収はUS市場の社員や日本鉄鋼業界、さらに安保上でも最良の選択」と評価した。ロス氏はニューヨーク市内の日本交流機関「ジャパン・ソサエティ」で講演し、日本製鉄のUS市場への進出が地域経済や雇用にプラスの影響をもたらすと強調した。

米国と日本の経済関係は日々深まっており、特に鉄鋼業界は両国にとって重要なセクターである。日本製鉄は、技術革新により高品質な鋼材を提供しており、US市場の需要にも応えられる体制が整っている。

また、ロス氏は、日本製鉄の為替リスクへの対応策や、米国での新たな雇用創出についても言及し、これが両国の経済に与える影響について議論した。経済アナリストは、日本製鉄の進出が新たなビジネス機会を創出するだけでなく、競争を促進し、消費者にとっても利益となる可能性があると予測している。

この買収が承認されれば、日本製鉄は米国でのプレゼンスを高め、さらなる技術革新や環境配慮型製品の展開を進めると期待されている。