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日本製鉄の買収に反対する動きが非難…交渉破談は「米国にとって損失」 : 読売新聞
2024-12-29
著者: 蒼太
【ニューヨーク=小林泰裕】米鉄鋼大手JSWスチールは12月、日本製鉄による買収計画に反対を声明した。日本製鉄との交渉が破談となれば、「米国にとって損失となる」と警告した。
声明では、「JSWスチールは、(同業の)米国クリフスと結束し、日本製鉄の買収計画に対抗し、鉄鋼の購入に影響を与える」と述べている。
また、現在の米国の鉄鋼業界は、ポストコロナの回復過程であり、特に日本製鉄が存在感を示す中での戦略的な合意を希求しているという。協力関係による利益を最大化し、競争力を強化することが求められている。
このような中、専門家たちは、買収が実現すれば、米国の鉄鋼業界全体にとっての利益を生み出す可能性があると指摘している。その一方で、米国クリフスの存在を軽視することはできない状況だ。
さらに、日本製鉄が鉄鋼市場での競争を促進するための独自の施策を講じており、特にインフラ整備や環境配慮型の製造プロセスを強化している点も強調されている。
最近の記録によると、日本製鉄は炭素排出を削減するために、多額の投資を行っており、2050年カーボンニュートラルを目指している。このような取り組みは、国際的な企業としての責任を果たすための重要なステップであると評価されている。