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日本製鉄、米スチール買収計画で「高炉の操業維持を約束」と書簡…全米鉄鋼勤労組合の声明に反論
2024-11-19
著者: 葵
日本製鉄は、米国スチールの買収計画に関連して、労働者との安定した関係を確保し、全米鉄鋼勤労組合(USW)からの懸念に真摯に対応する意向を示しました。USWは、11月14日に発表された声明において、日本製鉄が買収を通じて高炉の操業が不安定になる可能性を指摘しています。これに対し、日本製鉄側は「高炉の操業を維持することを約束する」と強調し、労働者の雇用を守る意向を示しました。
また、日本製鉄は自社の技術力を活かし、米国内での生産体制の強化を図る考えも示しています。これにより、より安定した労働環境を提供できるとし、USWへの対話の場も設ける方針です。ロバート・ボルヘスUSW代表も「両社の対話は重要であり、労働者の意見が反映されることを期待している」と述べています。
さらに、こうした動きは、近年の鉄鋼業界全体の趨勢に伴うものであり、日本製鉄は為替の変動や海外競争による影響を受けながらも、持続可能な成長を目指していることを強調しています。特に、EMS(エネルギー管理システム)を活用した環境への配慮も行っており、今後の成長に向けたビジョンを示しています。