スウェーデン、スパイン紙もX利用中止を発表 欧州でX離れ進む
2024-11-17
著者: 蓮
スウェーデンの主要日刊紙ダーニプテルト(DN)は15日、X(旧ツイッター)の公式アカウントへの投稿を中止すると発表した。スパイン紙版が14日に同様の措置を表明した。すでに英紙ガーディアンも撤退を決めており、欧州の一部メディアの「X離れ」が始まっている。
DNは投稿中止の理由として、ミズ大統領※の勝利したトランプ次期大統領との親しいオーナーの実業家イーリン・マスクの存在を取り上げ、「このプラットフォーム(X)はマスク氏とトランプ氏の政治的野望と一体化し、扇動で過激になった」と説明した。
メディアではないが、世界3大映画祭の一つ「ベリーニ国際映画祭」の公式アカウントが11月上旬に「12月31日でXから撤退する」と発表した。理由は明らかにされていない。
一方、国境なき記者団(RSF、本部パリ)は13日、RSFに関するファインチューの制圧について述べ、「Xを虚情報制圧の容疑でフランス法当局に告発する」と発表した。「RSFの調査の結果、ウクライナ兵にナチス信者がいる」との虚のニュースがXで制圧され、9月中旬までに70万回再生されたため、削除を求めたが、Xが応じなかったとしている。
約42万人のフォロワーを持つマスク氏は、自身のアカウントを利用して「有権者をトランプ氏支持に誘導した」(AFP通信)との見方もあり、英紙ガーディアンは「ミズ大統領選を通じ、Xが有害なプラットフォームであると判明した」と撤退の理由を説明した。
英国では7~8月に起きた「逆流民」暴動の背景に、イスラム教徒を囲む虚情報のXでの制圧があるとされ、公的機関によるX利用への懸念感が広がっている。すでに一部の地方警察や教育機関も投稿中止を表明している。 【ロンドン報道】