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日本経済の転換点に 経団連の次期会長に堺屋義信氏が選ばれた理由 | 毎日新聞
2024-12-17
著者: 雪
経団連の次期会長に日本生命保険の堺屋義信氏(70)が決定した。金銭機関出身の会長は初めてだ。従来の会長は非財閥系の製造業出身者が多く、今回の選出は大きな変化を示唆している。経団連は、製造業が重視される日本経済において、これからは新たな視点が求められることを表明している。特に製造業が強い日本経済に対して、非製造業の成長を促進する必要性が高まっている。
これまでの経団連は、経済全般ではなく製造業に特化したリーダーシップが優先されてきたが、堺屋氏の選出により、製造業に代わる新たな経済戦略が期待される。現在の経済環境では、デジタルトランスフォーメーション(DX)や環境への配慮が求められており、堺屋氏はイノベーションと持続可能性に力を入れる姿勢で、経団連を牽引すると考えられている。
堺屋氏は「製造業だけでなく、全体の経済を見渡せるような人材が必要だ」と強調しており、次期会長として日本の経済を新しい時代に導く役割を担うことが期待されている。彼の選出は、今後の日本経済の方向性を決定づける重要な一手となる可能性が高い。
堺屋氏は1977年に日本生命に入社し、その後、企業戦略や市場分析などで実績を積んできた経歴がある。また、経済界におけるリーダーとして、多くの企画や方針に携わってきたため、経済界全体に影響を与える可能性が高い。
経団連の会長としての重要な任務は、日本の経済改革を進め、持続的成長を実現することに寄与することであり、これを踏まえて彼の任期に注目が集まる。