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米国で利下げ期待高まる中、日本の長期金利も注目の流れ - 金融市場の影響を探る

2024-12-15

著者: 蒼太

16日の債券市場は下落。米国市場でインフレ率の高止まりから来年の利下げ予想が強まる中、日本の長期金利が上昇する流れが見られている。

特に、信託銀行ストラテジストは米金利上昇とともに、17日には20年債に対して高い期待が寄せられるとの見方を示しており、これは長期金利が上昇する要因になると指摘している。日本の金融市場が今月の利上げを見送るとの見方が強まる中で、外部要因である米国の金利動向がどう影響するかが注目される。

また、長期国債先物は一時前週末の19円安の142円638銭に下落した。この新発10年債利回りは、12月30日に高い1.055%を記録し、今後の動向が市場の注目を集めている。

三菱UFJ銀行グローバルマーケットリサーチの井野鉄兵チーフアナリストは、今後金利上昇が続くと警告しており、次回の利上げが近づいていることを示唆。日銀は輸入物価上昇リスクに対処する必要があるとの見解を示す中で、金融政策の行方に影響を与える可能性がある。日経は輸入物価設定が高まる中で「利上げに踏み切ることがあり得そうだ」と語り、警戒を呼びかけている。

市場の変動が続く中、投資家は慎重な姿勢を保ちつつ、今後の金利動向に注意を払う必要があると考えられる。金融市場での動きは、国際的な経済環境と密接に関連しており、特に米国の政策が日本に与える影響は無視できない。次回の動向を見逃さないよう、引き続き注意深く情報を収集していくことが求められる。