引きこもる高齢者に警鐘

「将来認知症になるかも」と不安を抱える世代が多くなっています。医師の河本哲也さんは、「最新の研究によると、認知症の予防において「生活習慣の改善が有効である」と報告されています。」と述べています。7月に発表されたこの大規模調査では、2000人以上の60〜79歳を対象に、2年間にわたる生活改善の効果が検証されました。

生活スタイルが42%も認知症予防に寄与？

65歳以上の日本人が認知症にかかる確率は国民の約3分の1を占め、2025年には65歳以上の日本人のうち、5人に1人が認知症になると予想されています。この研究は、こうした危機感から生まれたものです。

食事の改善がカギ

最新の研究結果によれば、特に食生活の改善が認知症予防に効果的であることが分かりました。実際に参加者は2年間の実施プログラムに従い、フィットネス活動や栄養に基づいた食事を習慣化することが求められました。結果として、健康な食事を摂取することで、認知症のリスクを44%も減少させることができると報告されています。

認知症の原因は？

認知症となる主要な要因としては、脳内のタンパク質が異常に増えてしまうことが挙げられます。また、血液循環などにも不調が生じ、生活習慣病の影響を受けやすくなります。この研究では、今後進む高齢化社会において、どれだけの人々が身体を動かし、食習慣を見直すことができるかが鍵となります。

日常的な運動・食事改善に取り組むことが必要

特に日常的な運動量の増加や栄養バランスの取れた食事が、認知症に対するリスクを低減することが貴重です。今後の研究では、生活改善を続けることによって認知症がどこまで防げるか、さらなる検証が進められていくでしょう。