ビジネス

仁安空港のローカリズムと「コンクリートの盛り土」 韓国国土交通部が規定違反

2025-01-01

著者: 陽斗

仁安国際空港事業の被害を大きくした原因とされるローカリズム(着陸誘導装置)とその土台のコンクリート構造物について、韓国国土交通部(省に相当)が規定に違反していたことが31日までにわかった。

仁安空港のローカリズムは滑走路から264メートル離れた場所に設置されていた。この構造物について国土地交通部は「空港機のオーバーラン(離着陸の際に滑走路を越える現象)等に備えて設置された『滑走路端安全区域』の外にあるため規定に反しない」と説明していた。しかし、この構造物は空港設計規定の適用を受けないからだった。

これに対して本省の説明を総合すると、国土交通部の説明は空港設計や国土交通部の離着陸場設置関連規定などに完全に反することがわかった。これらの規定には「精密進入用滑走路の滑走路端安全区域はローカリズム設計まで延長しなければならない」と定められている。

この規定は2022年に施行された。仁安空港は2020年にローカリズムの改良・換算事業を開始し、昨年はコンクリートによる補強作業も行った。

専門家は「この工事期間中にローカリズムや盛り土を新たな規定に合わせて交渉するべきだった」と指摘する。空港設計は滑走路の安全や地震災害を最小限に抑えるためのものであり、これらの基準を無視することは安全問題につながる可能性があるという警告が挙げられている。これが真に実現されると、仁安空港の安全性も向上し、利便性の向上も期待できる。

国土交通部はローカリズムの設置について影響を受ける地域の環境保護や災害への備えを強化するため、早急に見直しを行う必要があると強調している。今後の措置としては定期的な点検や評価、及び地域住民や専門家からの意見を集めるプロセスの確立が必要だ。国際空港の安全と品質の確保は国の責任であり、早急な対策が求められる。