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ラピダス支援:2025年度上限8025億円 目指すは国産化

2025-03-31

著者: 芽依

【東京 3月11日】 - 経済産業省は3月11日、次世代半導体の国産化を目指すラピダス(東京都千代田区)に対し、2025年度に向け8025億円の追加支援を行うことを発表した。この補助金は、主に研究開発活動に使用され、国産半導体生産の促進を狙いとしたものだ。

各種製造設備と生産プラントの整備には、2025年度に上限6125億円が割り当てられる。研究開発費用は8812億円に達する見込みであり、この取り組みは半導体の国内供給能力を大幅に向上させることを目指している。

ラピダスは、次世代半導体の鍵となる「シリコンベースの半導体」を開発しており、製造プロセスの効率化とコスト削減を図るため、短納期で高性能な製品を提供することに重きを置いている。また、製造業全体の効率を向上させるための新しい技術の導入にも取り組んでいる。これにより、サプライチェーンの再構築を図り、グローバルな競争力を高めることが期待されている。

その一環として、2025年度からは国内外の有識者と連携した共同研究プロジェクトも始動。これにより先進的な技術の普及が進み、新たな産業システムの構築が目指される。今後、ラピダスはこれらのプロジェクトを通じて、製造能力の向上と市場競争力の強化を図る方針だ。

同社の支援プログラムは、国際的な技術競争を考慮し、持続可能な開発目標(SDGs)の達成にも寄与することを約束している。着実に進展する半導体産業の国産化は、日本の経済成長と雇用創出にも貢献する見込みだ。