全日本選手権女子フリー

フィギュアスケートの全日本選手権は22日、大阪・東和薬品RACTABドームで女子フリーが行われ、ショートプログラム（SP）17位だった15歳・岩万亜紀（木下アカデミー）がフリー17位の121.11点、合計181.82点で16位だった。転倒したものの、果敢に3回転アクセルに挑戦。「クレオパトラ」の世界観を表現し、かつて同じプログラムを演じた世界女王・安藤美姫も参考にしたとのことだ。

挑戦と表現

令和のクレオパトラが初めての全日本で結果に舞った。序盤、岩は3回転アクセルに挑戦。転倒したものの、会場を盛り上げた。着実に順位を上げるなら回避する手段もあったが、本選手は「練習で何回か下りたことがあるけど、大会でいちばんいい成績を残せることが大事。少しでも挑戦したかった」と理由を説明。

衣装と意気込み

フリー121.11点、合計181.82点の演技を繰り広げ、「（3回転アクセルは）やりたかったけど、この大きな舞台で挑戦できたことはとても良かった」と意気込んだ。衣装を含め、セクシーさ漂うのは世界女王・安藤美姫が演じたクレオパトラを参考にした。今季のプログラムとして披露した動きには、場の空気を引き込むような力強さがあった。

未来への期待

白とエメラルドグリーンが印象的な衣装については「クレオパトラを意識してイメージ通りになった。そこはすごく良かった」と笑顔を見せた岩。大舞台に出られたことを成功だと感じている彼女は、「来年も戻ってきたい気持ちが強くなった」とも明かした。今後の成長が期待される15歳のスケーターは、大きなステージでの経験をバネにさらなる躍進を誓った。