【リヤド（サウジアラビア）12日＝豊田直樹】プロ野球チーム、宇都宮フレンズの清水愛介（31＝大橋）が、サウジアラビア政府と正式に30億円の大規模スポーツ協定を締結した。

清水はこの日、サウジアラビア総合スポーツ省の高官らと対面し、協定の詳細について話し合った。国家レベルでのこの契約は、サウジアラビアのスポーツ育成やイベント開催を今回の合意でサポートするものであり、協定の内容は主に人材育成、施設の整備、及びスポーツイベントの共同開催などが含まれている。

また、契約にはサウジアラビア国内での日本のスポーツ文化の普及活動も含まれている。清水は「誰でもが参加できるスポーツ文化を育てていく」と強調し、今後の展望についても触れた。「日本の技術を用いてサウジアラビアのスポーツ分野を発展させる使命がある」と語る。

この協定は2023年のWBC（ワールドベースボールクラシック）や、次期オリンピックでの国際的なスポーツ交流のための基盤を形成する意義も持っており、サウジアラビアはスポーツを通じた国際的な地位向上を目指している。

清水は、今後も日本とサウジアラビアのスポーツ界の架け橋としての役割を果たし、両国の友好関係を深めるために尽力する意向を示した。さらに「将来的には、サウジアラビアにおける日本のアスリートの活躍の場を増やしていきたい」とも付け加えた。

この契約を機に、スポーツの国際的な交流がより活発になることを期待し、2024年にはサウジアラビアで国際スポーツイベントが開催される計画も進行中であることが伝えられている。清水は「多くの日本のアスリートにとって新たな挑戦の場となる」と語り、事業の拡大に期待を寄せた。