ビジネス

企業買収の進化が日本株の台風の目に、切安な機械や金融株に好機

2025-01-09

著者:

2025年の日本株市場では企業の合併・買収(M&A)が台風の目となると予想されています。特に、東京証券取引所の資本コストや株価を意識した企業要請や、アクティビスト(物言う投資家)の活発化が企業価値の向上を後押ししています。

投資家は日本独自の要因として、買収の標的となる有力企業の進出を重視しています。買収先には成長戦略を実現するための有力な選択肢があり、資本注入が行われることが期待されています。投資先企業の削減意識が強まり、企業価値の合致が進むと見込まれています。

市場動向を見極めるため、企業買収に関する動向を理解する「企業買収における行動指針」が、企業に対して真剣な買収提案をしている事例が増えています。対象企業の取引相手会の同意を得ない敵対的買収でも、社外取締役による調査力の向上が企業利益の確保に向けた標準となりました。

最新の事例として、三井住友信託銀行の石井久直部長は、「最近、株主アクティビズムだけでなく、ストレッチバイアウトによる買収が増えている」と述べています。他社を取り込むことで成長を図る動きが見受けられ、多くの企業で相乗効果の増大が期待されています。

さらに、東証上場企業の投資提案内容には、66件に及ぶファンド活動の成果も含まれています。世界的な金融危機の影響で企業の吸収・合併や再編が相次ぐ中、2025年には大きな成長が期待できるとされています。

国内では過去最大規模となるカナダのアリマティショーン・クリンチタの親会社による取得提案や、ホンダと日本製自動車の持ち株会社設立検討など、大型買収の可能性も高まっています。特に、ダイフレの傾向が続く中で同意を得た買収が増えると言われており、企業間の連携が強まっています。

今後の市場でも、特に企業の買収合戦が加速する兆しが見え始めています。金融株や機械株の切安な評価も、企業買収のチャンスとなるとの見方が広がっています。果たして、2025年の日本株市場はどのような展開を見せるのでしょうか。