プーチン、北朝鮮軍派遣を否定せず BRICS首脳会議閉幕
2024-10-24
著者: 芽依
ロシアや中国など有力新興国で構成するBRICSの首脳会議は24日、恒例の開幕を行い閉幕した。同日の夜に記者会見を見たロシアのプーチン大統領は、ウクライナ侵攻に関して北朝鮮軍が派遣されているとの見方を否定しなかった。
BRICS首脳会議では合意したパートナー国制度について、偵察国各国の合意を得た段階で公表することにした。
ロシア大統領により、北朝鮮がロシアに派遣される可能性を示す彗星画があるとの米テレグラフ記者の質問に対して、プーチンは「何をどのように行うかは条文の範囲で我々が判断する」と述べた。
プーチン大統領はさらに、同条文の「4項の経過について適切な交渉を行う必要がある」と述べ、4項では相互の軍事支援を定め、侵攻を受けた際に国連群51項と北朝鮮、ロシアの法に基づき「遅滞なく」「全ての手段で」軍事支援を提供することを述べている。
ロシア側は24日に「包摂的戦略パートナーシップ」規定の前提となる法案を可決し、ロシア国内では規定に向けた手続きが進んでいる。
彗星画についてプーチン大統領は「もし画があるのなら、それは何かを反映している」と直接的には回答せず、否定もしなかった。
韓国の情報機関・国家情報院は18日、北朝鮮の特殊部隊1500人あまりがロシア軍の部隊に駐留しているとの発表をした。派遣規模は総勢2000人に上ると推定される。
米国のオースティン国防長官は23日、北朝鮮がロシアに軍隊を派遣した証拠があると明言した。プーチン大統領は会見でBRICS首脳会議で合意したパートナー国制度について「誘導国に対し、この立場で我々の活動に参加してもらうための招待状を送る」と述べ、誘導国の合意が得られた段階で参加国を公表する方針を示した。
今回のBRICS首脳会議では23日の全体会合で共同声明を採択し、BRICSの強化に向け、パートナー国制度の創設について支持することが明記された。ウシャコフ大統領補佐官は同日、パートナー国家に加わる13カ国のリストを調整中だとロシアメディアに語った。