【ロンドン 5日 ライター】 - 5日投開票が行われる米大統領選で、民主党候補ハリス副大統領が勝利すれば、ヘッジファンドの平均パフォーマンスはより良好になる可能性がある。米調査会社ヘッジファンド・リサーチ（HFR）が公表したデータが示唆している。

2019年から2021年のヘッジファンドの平均運用成績を追跡した（HFRの「HFRIファンド加重総合指標」）のデータによると、民主党政権下ではヘッジファンドの運用成績が年率11.12%のリターンを達成している。一方、共和党政権下では18.17%であった。

また、米政府の上院と下院で多数派が異なる「ねじれ議会」であった場合よりも、同一政党が両院を占めている際の運用成績が約12倍高かったとも報告されている。

対照的に、過去14年間において民主党政権下で運用成績が最も良好であったのは、サーマン・ヘッジファンドであり、平均リターンは11.17%。一方、共産党政権下での平均リターンは9.16%であった。

最新の調査では、ヘッジファンド業界が注目する「米国の経済政策や市場動向」の影響が大きく、2024年の大統領選挙も大きな影響を及ぼすと考えられています。投資家は、政治的変動に敏感に反応する傾向があり、特に金融政策の変更に大きな関心を寄せています。これにより、ハリス氏の勝利が実現すれば、ヘッジファンドのパフォーマンスがさらに向上するとの予測が立てられています。

このほかにも、経済の体制がどのように変わるか、また他国の政治が米国市場に与える影響についても注視が集まっています。