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パチンコホール「貸玉再プレー」の手数料規制が解除。ユーザー離れを懸念しつつ、導入に奔走するホールが多く、規制を表明するホールが出てきた事情
2024-11-04
著者: 葵
パチンコホールでは、ユーザーがパチンコやパチスロを遊技して得た出玉を景品に交換せず、会員カードに預ける「貸玉」サービスがある。貸玉は後日遊技する際に使用でき、「貸玉再プレー」と呼ばれることもある。ホール関係者は今年9月、貸玉再プレーに関する新たなガイドラインを制定し、風適法(風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律)遵守を前提に貸玉再プレーにおける手数料規制を解除した。
この手数料規制解除は、ユーザーがスムーズに貸玉を再利用できる環境を整えつつ、ホール側も経済的負担を軽減する狙いがある。しかしながら、この変更にはユーザーの反応が気になるところだ。
実際、貸玉再プレーの手数料については、今後のシステム管理費や多くのホールで設定されていた制約との関係もあり、意見が分かれる可能性がある。あまりにも高い手数料であれば、ユーザー離れを招き、結果的にホール運営に悪影響を及ぼす懸念がある。特に2021年以降、オンラインカジノや他の娯楽に流れるユーザーが増えており、パチンコ業界全体の利用者数が減少しているため、慎重な運営が求められる。
2012年7月には、警察庁の通達により貸玉再プレーの手数料の規制が禁止された。この動きにはパチンコ関連業界内でもさまざまな見解があり、特に視覚的な宣伝を通じて使われることがあるため、その影響は無視できない。今後も貸玉のシステムについてユーザーからのフィードバックを受け留意しつつ、業界全体の健全化を図る必要がある。