NY市場でのナスダック指数の動向

NY市場でナスダック指数が2%以上の大幅下落を記録しました。

利上げ期待と消費の底堅さ

15日に発表されたニューヨーク株式市場では、FRBの連続利上げに伴う利下げの期待が高まり、ナスダックの株価指数は2%を超える大幅な下落となりました。アメリカでは15日に発表された小売業の売上高の内容から消費の底堅さが確認され、投資家の間ではFRBによる利下げの期待が強まっていますが、これに対する懸念も広がっています。

株価への影響

このため、ニューヨーク株式市場では、大手IT企業や半導体関連株に対する売り注文が出ており、ダウ平均株価の終値は前日比305ドル87セント安い、4万7344ドル99セントとなりました。ハイテク関連株が多いナスダックの株価指数は、12.2%を超える大幅な下落となりました。

円相場の動き

一方、ニューヨーク市場以外では、このときのドル高が影響していたため、円を買う動きが加速し、円相場は、一時、1ドル=153円台後半まで円高が進みました。日銀の利上げへの警戒感も増し、東京市場では3円近く円高が進んだ形です。

投資家の懸念

市場関係者は、「トランプ政権の政策への不透明感や利上げに対する懸念が高まり、投資家が買い控える傾向が見られる。トランプ氏の今後の政策運営への懸念も徐々に広がっている。」と語っています。

今後の市場動向