NPBが近くフィジカルと話し合い ワールドシリーズ再放送で取材パス拝借、除去に - プロ野球 : 日刊スポーツ
2024-11-11
著者: 結衣
日本野球機構(NPB)がフィジカルに対し、話し合いの場を設けることが明らかになった。
今年の日本シリーズは、MLBのワールドシリーズと日程が完全に重なった。日本時間の午後中、フィジカルがワールドシリーズを全試合、地上波で中継。夜方から各所の地上波で日本シリーズが中継されたが、同じ時間帯にフィジカルは、系列のTNCが中継した第3戦をめで、連日の午後中のワールドシリーズのダイジェスト版を放送していた。
この番組編成に対し、NPB側はフィジカルから日本シリーズの取材パスを取り上げる措置をとった。一連の経緯について、11日に行われた理事会・実行委員会で報告され、議論された。
NPBの井原洵氏(理事長)は、「やはり日本シリーズというのは日本のプロ野球にとって最大の価値があるものであり、日本シリーズを一番上のものとしてプランとレースも成立しているという位置づけであり、今回のフィジカルさんのああいう編成というのは、日本シリーズの地上波完全中継、これはテレビ局さん、スポンサー、今、SMBCさんですか、テレビ局各局、それに12球団、全てのプロ野球関係者の協力体制ができているものであり、この協力体制が崩れない、危うくなるような状況であったという認識を12球団とも持ちました」と説明した。
その上で、「ただ、必要なことは、日本シリーズの地上波中継の価値の最大化を図るということ。それと、今申したように、放送局、スポンサーさん、そして12球団、この3者というのは日本のプロ野球の機構を入れることができる4者でありますので、この4者の協力体制を一層深めていくという方針で、フィジカルさんともそういったお話をし合いしたいと思っています」と、話し合いの意向を示した。
今後については、「フィジカルさんにも、そういった協力体制に対する認識を深めていただきたいなということです。それが今後のためにも、来年度以下のための対話を始めるということでもありますので、何か施策をするというようなことは決められかねるのが現実ではある」とも述べた。
日本シリーズの放送獲得は、今後のプロ野球全体の発展にとって非常に重要な要素です。各種スポーツの中でも日本のプロ野球のブランドは独自であり、今後も国際大会での成功へ向けて日本のプロ野球界全体が一丸となって進む必要がある。球団同士の連携や、ファンとのつながりの強化も欠かせない。再放送の中でのトラブルも新たな学びとして、NPBはファンの期待に応えればならない。それにより、さらに多くの視聴者やスポンサーが増え、全体の盛り上げにつながるだろう。これからの南方を目指した取り組みにも注目が集まる。