テクノロジー
ノジマ、「バリューファンド」買収=1112億円、投資ファンドから
2024-11-11
著者: 芽依
家電量販大手のノジマは11日、パソコン(PC)メーカー「バリューファンド」(長野県安曇野市)を買収することを発表した。
企業再生を手掛ける投資ファンド、日本産業パートナーズ(JIP)から、1112億円で発行済み株式の約13%を取得する。ノジマはスマートフォンなどの販売網を活用し、パソコンの売り上げ増加を図りたい考えだ。
バリューファンドは元々サニーループというPC事業だったが、スマートフォンなどの普及を背景に、2014年に上場され、再建を進めてきた。ノジマも事業運営方針などに変更はなく、継続して当地の業務を行う方向で調整している。
今回の買収は、ノジマが直面する厳しい市場環境を打破する一環と位置づけられている。市場調査では、家電業界全体での売上が減少する中、ノジマは競合他社との差別化を図るために、さまざまな戦略を模索している。
さらに、ノジマは新たなテクノロジーへの対応として、AIやIoT製品の取り扱いを強化していく方針を示しており、ますます競争が激化する家電業界において生き残るための新たな一手として期待されている。ノジマは今後も、消費者の要望に応えながら、事業の拡大を目指していく考えだ.