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ノースボルト、国内で1600人削減 電池生産計画撤回

2024-09-24

[スポーツビジネス 12日 ロイター] - スウェーデンの電池メーカー、ノースボルトは12日、国内の重要拠点であるスウェーデン北部シェレフテオにおいて、全世界の従業員の約15%に相当する1600人を削減する計画を明らかにした。この決定は、電気自動車(EV)用電池の市場需要が低下し、競争が激化する中で行われたものである。今後、ノースボルトの成長計画は見直され、2026年までに予定されていた年産能力40ギガワット時の実現が危ぶまれている。

また、現在の年間生産量は目標の半分に満たず、今後の生産能力のさらなる引き下げも検討されている。市場の変化や原材料費の高騰、特にリチウムやコバルトといった重要素材の価格上昇が影響を及ぼしていることが背景にある。さらに、ノースボルトは、ドイツやアメリカでの新興企業との競争に直面しており、経営環境はますます厳しくなっている。

特に、ノースボルトは自社工場の設立を目指していたが、これが実現しなければ、事業の持続可能性に大きな影響を与える可能性がある。最近の市場動向も受けて、同社の経営戦略が大きく見直され、業界全体に波及効果が予測されている。業界アナリストによると、これらの変更は他の電池メーカーや自動車メーカーにも影響を与える可能性があると指摘されている。

このニュースは、急速に進化する電動車両市場において、ノースボルトの今後の持続可能な成長戦略がどのように展開されるかを注視する重要な転機となるだろう。