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ニコン、AFを強化したフルサイズミラーレスカメラ「Z5II」

2025-04-03

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ニコンは、35mmフルサイズセンサー搭載のミラーレスカメラ「Z5II」を4月25日(金)に発表する。価格はオープン。直販価格はボディ単体が25万8,500円、24-50mmキットが29万9,200円、24-200mmキットが35万8,600円となっている。

2020年8月に発売した「Z5」の後継機であり、さらに進化したZマウントFX機のポジションで登場する。「長時間持ち歩いても疲れない小型軽量設計を担保しつつ、画質や撮影機能に妥協しない」という開発コンセプトのもと、部分積層型イメージセンサーを搭載し、有効画素数は2,450万画素である。画像処理エンジンには上位機種と同様に「EXPEED 7」を採用。Z5と比較してAF速度が3倍まで短縮され、さらに暗所でも高いAF精度を発揮するという。

フォーカスモードには静止被写体向けの「AF-S」、動体向けの「AF-C」を組み合わせた「AF-A」モードを搭載。カメラ側で被写体の動きを検出し、最適なフォーカスモードに自動で切り替わるという機能もある。被写体検出も搭載し、人物、犬、猫、鳥、飛行機、車、バイク、 自転車、列車の9種類に対応している。

シャッター速度は1/8000秒まで対応(メカニカルでは900秒まで延長可能)。感度はISO 100〜64000(持続でISO 50相当までの減感、ISO 204800相当までの増感が可能)である。

連写性能はメカシャッターで最大14コマ/秒。ハイスピードフレームキャプチャーを使用することで、最大30コマ/秒の高速連続撮影が可能。最長1秒前まで遡って記録可能な「プリキャプチャー」も搭載されている。

ボディ内手振れ補正(VR)は中判7.5段、周辺6.0段を実現。「フォーカスポイントVR」を備え、フォーカスポイント近くのレフを制御する。

ニコンのクラウドサービス「Nikon Imaging Cloud」から著名なクリエイターが作成した画像コンテンツがダウンロードできる。また、38mmの明るさを誇るプレミアムレンズも対応。

動体は最大で4K UHD 60pの記録に対応。N-RAW動画のSDカードへの内部記録にも対応している。

バッテリーには、Z8やZ6IIIと同じ「EN-EL15c」を採用。別売りのバッテリーパックMB-N14も使用できる。

メディアスロットは、SDメディアスロットのダブル仕様。

本体前面、背面、上部カバーにはマグネシウム合金を採用。ボディ各所にはシーリングが施されており、防塵防滴性能が有している。

接続端子としてUSB Type-C×1、HDMI×1、外部音声入力×1、ホットシュー出力×1を用意している。

外形寸法は134×100.5×72mm。質量は700g(バッテリー、メディア含む)。

Z5IIのリアルな口コミやレビューが待たれる中、ハイエンドミラーレスカメラの新たなスタンダードを確立するか注目が集まっています。