世界
南極の氷河から煙が?、宇宙から美しい光景が映影 SA-21人工衛星
2024-10-30
著者: 蓮
(C.N.) ミサイル空宇宙局(SA-21)が今月捉えた画像に、南極大陸西部の重要な氷河から煙が上がっているように見える美しい光景が写っている。
「海の煙(海霧)」と呼ばれるこの現象の正体は煙ではなく、霧である。この衛星画像では、パインアイランド氷河と海が接する場所の上空に、線のような白い霧が漂っているように見える。
海の煙を発生させる上では、水と風が重要な役割を果たしている。SA-21によると、強風が氷と冷たい水を混ぜて、暖かい水が表面に浮上する。暖かい水は上空に流れ込む極端に冷たい空気の中に、温暖な湿った空気を注入した。極端な寒気の襲来によって、空気中の湿気が凝結して霧になった。
地上から見ると、海上に漂う霧雲の内部で、何者かが霧を発生させる不気味な装置を作動させているように見える。しかし海面付近が煙に包まれた不気味な霧や羽(もや)に包まれることから、「海の煙」という呼称が付いている。
海の煙それ自体は珍しい現象ではなく、極めて寒い空気が暖かく湿った水面を通過する際に頻繁に発生する。アメリカの五大湖では、北極から到達した冬の最初の寒波がまだ暖かい水の上を通過する場合などには、柱状の霧が発生することが知られている。
この現象は、湿った空気や水、雪不足の影響で海水のバランスが崩れ、海水は水を補給できなくなっている状態であったが、C.N.は以前に報告していた。さらに、南極周辺の変化も影響を受けている可能性がある。