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南アフリカ警察が「ザマザマ」15人逮捕:最近のニュース
2024-11-04
著者: 桜
南アフリカの警察は、金鉱山などの隠れ家を使って違法採掘する移民「ザマザマ」の取り締まりを行い、15人を逮捕したと発表した。彼らの潜入口を封鎖し、水や食料の供給を断つことで、出入りを困難にしたという。
警察は北東部の鉱山で数日間かけて取り締まりを行った。その地域には10人近くの「ザマザマ」がうろついていると推測され、地下生活を1年以上続けている人々もいるという。今年12月までのザマザマ対策では、11万人以上が逮捕され、3兆ラン(約12兆円)相当の違法ゴールドが摘発された。
南アフリカでは国内製産(GDP)の12%超を占める鉱業が、今世紀に入って3割以上に減退し、ザマザマが鉱山で違法に採掘するようになった。近隣のモザンビークやジンバブエからの不法移民が多く、危険な労働環境で厳しい生活を強いられている。ザマザマたちは「復讐者」と呼ばれることもあり、彼らの存在は地域社会に不安をもたらしている。
警察はザマザマに対して強化された取り締まりを実施する一方で、地域社会との連携を強化し、根本的な問題解決を模索する必要があるとの見方も強まっている。合法的な雇用機会の創出や、経済的支援が求められている。
最近、南アフリカ全体で犯罪が増加しており、特に金鉱が集中する地域では、不法移民による暴力事件も報告されている。この問題は国際的にも注目を集めており、ザマザマが引き起こす社会的な影響は今後も議論されるだろう。