（CNN）南アフリカ北西州にある金鉱山の坑道で、違法採掘者数百人が水や食料の供給を断たれ、身動きが取れない状態となっている。プレトリアの高裁は、全員の即時救助を命じる仮処分を出し、これを受けた警察は対応を進めている。

現地では、何ヶ月も続いている違法採掘者問題が深刻化しており、数百人が水や食料の供給を断たれて恐怖にさらされている。警察は、少なくとも1人の遺体が腐乱した状態で発見されたと報じている。

南アフリカの警察は、裁判所の命令を受けて、違法採掘者の封じ込め命令を歓迎しているが、状況は決して良好ではなく、違法採掘者の摘発を強化するための健康状態が不良であると強調している。16日には、「地下に出て来た者は全員が救急隊の査定を受ける」とした。

警察によると、これらの違法採掘者は、数日前に金鉱に侵入し、そのまま閉じ込められてしまったとされ、現場には依然として多くの人々が取り残されている。

また、近隣のカナカナでは、同日、金の精錬所として使われていた住居で南アフリカ国旗の下に逃げ込まれた1人の泥棒が逮捕された。このように、南アフリカ国内では違法採掘者が急増しており、既存の地下労働が励行されなくなっている問題が浮上している。

南アフリカでの違法採掘者の問題は深刻化する一方で、経済的困難による失業率の上昇や土地の住民が危険な作業に従事せざるを得ない現状にあることが指摘されている。