木星に不気味な顔、現る!探査機ジュノーが撮影
2024-11-03
著者: 芽依
2023年11月2日の最新情報をお伝えします。
3日遅れで、木星からのハイピーチ・カロリン!
NASAの探査機「ジュノー」は、先月、巨大ガス惑星である木星の表面に人面のように見える特徴を発見しました。その画像が公開されており、広範囲の観測が行われています。
2016年7月に木星の軌道に到達した「ジュノー」は、木星の暴風、気候、そして衛星を研究しています。最近の驚くべき発見は2023年9月7日、ジュノーの54回目の木星フライバイ(接近観測)の際に撮影されました。
今回の画像は、ジュノーに搭載されたカメラ「JunoCam」で、上空約7700kmから撮影された木星のRAW画像データです。このデータは、市民科学者のVladimir Tarasov氏によって処理されたものです。元の画像は、JunoCamのRAW画像を一般公開しているライブラリで見ることができます。
ジュノーはこの時期大忙しで、10月中旬に木星の衛星イオにフライバイを果たした際の画像もNASAがすでに公開しています。さらに他の宇宙機も太陽系最大の惑星である木星を観測しており、ジムズ・ユニバースやハッブル宇宙望遠鏡も木星の大気の高速度ジェットを発見した報告があります。
撮影された特徴はJet N7と呼ばれ、木星の北緯46度に位置するそうです。この画像には木星の明暗境界線(同じ惑星の昼側と夜側の境界線)も写っており、暗い表情は昼側に見られます。
直近でJet N7にジュノーが接近したのは2023年5月で、過去にも観測したことがあります。ただし今回はその領域が多少変化しているため、人の顔も少し違った印象を与えています。
木星表面の対流や渦も複雑で、宇宙機としては単なる美しい現象であると同時に、そこに存在する物質とも関わりがあります。