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明治神宮外苑の樹木の伐採問題、日本アイコムスが指摘「樹木の歴史や生態系を配慮せず」 : 読売新聞

2024-09-25

明治神宮外苑の再開発事業を巡り、文化破壊保護の提言を行う「日本アイコムス国内委員会」は12日、事業者が公表した樹木の伐採本数を現計算画から12本減らす見直し案を、「残した木の具体的な保護策などが示されておらず、不適切だ」と批判した。

見直し案は、伐採本数を713本から619本に減らし、植樹数は817本から1198本に増やす。イチョウ並木は、新緑広場との距離を約18メートルから約11.8メートルに縮め、保全に万全を期す。

日本アイコムスの石川氏は、「樹木の歴史や生態系に配慮せず、まさに一時的な発想にとどまっている」と述べ、見直し案を厳しく評価した。また、樹木の保全については、「設けられる高層ビルでヒートアイランド現象が加速し、生育に悪影響が出る」と否定的な見解を示した。

再開発事業にあたる新しい計画では、明治神宮外苑内の自然環境を保護しつつ、地域住民や観光客がより快適に過ごせる空間として生まれ変わることが期待されている。しかし、樹木の伐採に対する反発も強まっており、今後の進展が注目されている。

この問題に関心が高まる中、地元住民や環境保護団体は、さらなる情報提供を求めており、明治神宮外苑の未来に向けた議論が重要となっている。