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名鉄百貨店も閉店へ!電鉄系「大津百貨店」の黄昏

2024-12-30

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名古屋鉄道に直結する名鉄百貨店本店が2026年春に閉店することが報じられた。12月末時点で正式な発表はされていないが、親会社である名古屋鉄道(名鉄)のタイミングも重なり、コロナ禍からの経営状況が悪化していることが伺える。最近は同店に限らず、電鉄系百貨店の事業縮小が相次いでいる。

名鉄百貨店の歴史と影響

名鉄百貨店は1954年に開業され、名古屋鉄道の百貨店として長年地域に親しまれてきた。本店内では長らく松坂屋、三越、名鉄八事(78年に閉店)と並ぶ「4M」の一角を占め、73年間にわたり地域住民に愛されてきた。

新たな試みと競争

逆境が続く中、名鉄百貨店は新たな成長が望める位置に「大津百貨店」が開業することに。電鉄系百貨店は常に直結の強みがあり、エリアの集客を増やすために重要な役割を果たしてきた。しかし、2000年に隣接鉄道の新開業に伴い、JR名古屋駅の再開発があったことも影響している。JR名古屋駅プラットフォームの移設も含めて、最終的な完了は40年後になる見込みだ。

業績の縮小と未来の展望

近年、名古屋・小田急・京王線の利用者が増加する中で、電鉄系百貨店の業績縮小は名鉄に限ったものではない。東京・渋谷の名鉄百貨店は、駅直結の利用者減少が続いており、さらに厳しい状況が続く。特に、名古屋市は駅周辺には多くの新しい施設が開店し、競争が激化している。名鉄の再編成も進められており、電鉄系百貨店の事業縮小は避けられないかもしれない。しかし、名古屋鉄道の高崎線・大垣線を通じた新たな取り組みが進む中で、業界全体の活性化が期待されている。今後の動向に注目が集まる。

各社との連携と戦略

一方で、名古屋・小田急・京王間の連携強化にも力を入れるため、店舗の見直しが必要だとの声も上がっている。競争が厳しい中、如何に独自性を出していくか、名鉄百貨店の次なる一手が期待される。さあ、この不況の嵐がどのように乗り越えられるのか、目が離せない!