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中国系ハッカー、安保・先端技術詐欺攻撃 JAXAも被害
2025-01-08
著者: 蒼太
警察庁と内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)は8日、中国系ハッカー集団「MirrorFace」によるサイバー攻撃が2019年以降に210件確認されたと明らかにした。高度な情報収集が目標とされ、安全保障や先端技術に関係する企業・団体が標的とされている。
関係者によると、2024年6月に発表された宇宙航空研究開発機構(JAXA)の情報流出も同集団の攻撃によるものだった。JAXAは宇宙関連の先端技術を持つ機関であり、そのデータが盗まれたことは日本の宇宙開発にとって重大な脅威となる。これにより、国家の安全保障にも影響が及ぶ可能性が高まっている。
さらに、専門家は、MirrorFaceの攻撃手法がますます高度化しており、一般市民や企業も注意が必要であると警鐘を鳴らしている。特に、機密性の高い情報を取り扱う企業は今後のサイバーセキュリティ対策を一層強化する必要があるだろう。
国際的なサイバー犯罪の脅威が増す中、各国で協力して犯罪に立ち向かう必要性が求められている。日本政府は、サイバーセキュリティの強化を目指して支援体制の見直しや技術研究の促進を進めているが、果たして十分な対策が取られているのか、今後も注視が必要である。