民間ロケット「カイロス」14日の打ち上げ中止 風のため - 日本経済新聞

2024-12-14

著者: 結衣

宇宙スタートアップスプラスワン(東京・港)は14日、同日午前11時00分に予定していた小型ロケット「カイロス」2号機の打ち上げを中止した。理由は風のためである。新たな打ち上げ日程は決定次第発表する。

2号機はスプラスワンのロケット発射場「スプラスポート茨城」(茨城県筑西市)から打ち上げられる予定で、予備期間は15~27日に設定されている。初号機の打ち上げでの成功を受けて、今回は更なる実績を積むことが期待されていた。

カイロスは全長18メートル、重さ23トンの小型ロケットで、初号機では内閣府の小型人工衛星報告センターの小型人工衛星を搭載し、打ち上げ直後に爆発した。2号機では新興や泰平の公共宇宙機関である泰平国立宇宙センター(TASA)などの衛星5基を搭載し、打ち上げから約54分後に全ての衛星を切り離す計画だ。衛星を宇宙空間の道路に投下できれば、日本の民間企業単独で初めてとなる。