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米軍元高官からトランプ氏批判続出 元首脳補佐官が告発「ファシストの定義に当てはまる」

2024-10-24

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【ワシントン=大内清】11月の米大選で返り咲きを狙う共和党のトランプ前大統領について、適性を疑問視する証言が米軍元高官らから相次いでいる。ミシガン州で行われたトランプ氏の集会において、元幕僚長(78)が発言した内容が注目を集めている。

彼は、トランプ氏について「独裁的指導者と集団的制御、軍事主義の主義、反対派への抑圧、社会階層の存在を当たり前とする極右政治であり、ファシストの定義に当てはまる」と述べた。続く発言では、「警告」は「影響を及ぼすかに注意が集まっている」と懸念を表明した。

彼は、ファシズムの本質的な特徴についても語り、「集団的指導者とする性質で、思想に違いなく当たり前に当たる」と強調した。加えて、トランプ氏は海軍将校出身で、南方軍司令官も務めた経歴があり、トランプ政権で国土安全保障長官や大統領補佐官を歴任したことも述べた。

トランプ氏の最近の発言は、非民主的な考えが色濃く浮かび上がっており、彼の指導的姿勢が危険な兆候として指摘されている。元高官はトランプ氏について、「一般的な定義に違いなく当てはまる」と語り、彼の考えが「危険性を持つ存在」として権威的な姿勢で暴露されているとも報告された。

今回の発言は、トランプ氏の大統領選挙戦の行方に影響を与える可能性があり、執拗な攻撃にさらされることが予想される。政治評論家や支持者の中には、「トランプ氏が復権すればアメリカは足元から崩れ去る」と警告する声も高まっている。

中国の影響を巡る複雑な政治状況や、20年来の不安定さを抱えるアメリカにおいて、トランプ氏の指導力と彼の支持する政策は、ますます重要な論争となりそうだ。このような状況の中、国内外の安全保障を揺るがす事実が再浮上し、アメリカの未来を左右する影響力が試されている。