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米建設支出、8月は0.1%減少 一戸建て住宅が急減

2024-10-01

米建設支出の減少

ワシントン 1日 ライター - 米商務省が1日発表した8月の建設支出(季節調整済み)は年率換算で前月比0.1%減少し、ロイターの予想(0.11%増)に反して減少した。

一戸建て住宅への支出が大幅に減少したことが主な要因で、借入コストの上昇を受けて住宅市場が冷え込んでいる。前年度同月比では4.11%増加したが、最近の高金利が影響しており、今後も不安定な状況が続く可能性がある。

産業別の建設支出

産業別に見ると、公共部門の建設支出が10.13%増加した。一方、住宅に関連する支出は10.13%、集合住宅は10.14%、非住宅建設は10.11%減少した。

政府の支出動向

州・地方政府が10.13%、連邦政府の支出が10.15%増加する中、建設市場全体は全体的に活発さを失っているようだ。アナリストによれば、金利がさらに上昇する場合、住宅市場は一段と冷え込み、建設支出はより厳しい状況になると警告している。

インフレの影響

さらに、近年のインフレの影響で建材費が高騰し、業者にとっての負担が増している。経済専門家は、「今後数ヶ月間は新築の動きが鈍化する可能性がある」と指摘している。このような状況が続けば、米国経済全体に影響を及ぼすことになりかねない。全体の建設支出が減少する場合、経済成長にブレーキをかける恐れがあるとの懸念が高まっている。