【ニューヨーク 15日 リッター】 - 米国株式市場は、ダウ工業株30種(.DJI)とナスダック総合(.SPX)が反落して取引を終えた。今後の経済指標や追加利下げに関する手掛かりを待つ展開となった。

米連邦準備制度理事会（FRB）が先週の米連邦公開市場委員会（FOMC）で大幅利下げを実施し、経済のソフトランディング期待が高まったことを受け、主要指標は月間ベースで上昇している。

ダウは前日まで連日最高値を更新していたが、製薬大手アムジェン（AMGN.O）が1つの治療薬のデータにバラつきがあることが懸念されており、指標を引き下げた。ナスダックも前日の最高値から反落した。

グローバルなシニアポートフォリオ、トム・マクティン氏は「バリュエーションがかなり高くなっており、投資家心理もかき乱されており、警戒感が台頭している」と指摘し、警戒感が台頭していると述べた。「割安感を見つけるのが難しくなっている。売られていた銘柄も大半は戻しているが、買いの膨らみが高まっていたからだ」とした。

S&P 500指数のうち11セクターのうち9セクターが下落。エネルギー企業(.SPNY)が11.90%安と最も大きく下げた。一方、情報技術(.SPLRCT)は10.15%の上昇。エヌビディア(NVDA.O)が12.11%高となったことが寄与した。

市場では16日発表の新規失業保険申請件数や17日の個人消費支出（PCE）関連指標が注目されている。アップル(AAPL.O)は10.15%下落。中国でiPhoneを含む8月の海外ブランドのスマートフォン販売台数が減少したことが懸念されている。

ユーロ圏のパッケージ配送ンパーク・エンタープライズ（PG.N）は5.11%上昇。バークレイズが投資判断を引き上げた。

フォード(F.N)とゼネラルモーターズ(GM.N)は4.5%超下落。モルガン・スタンレーが投資判断を引き下げたことが影響した。

ニューヨーク証券取引所では、値下がり銘柄数が392対上昇銘柄数の191で大きく結果となった。米国証券市場の合算出来高は1兆1440億ドル。直接は151億ドルの平均で1091億ドルだ。

市場の動向に基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります。※米国株式市場