ビジネス
米国債、利回り5%に達したら買い時−シティのユールス部門
2025-01-08
著者: 裕美
米国債の10年物利回りが米国経済の持続的な成長の中で久々に上昇し5%に達する可能性があります。この水準になると、買うのに良い機会であるとされています。
シティ・プライベート・バンクのチーフ・ユールスは、米国10年債利回りについて「5%近くまで上昇する可能性が確かにある」と述べました。
同氏はシンガポールでの記者会見で、「5%の水準は本当に魅力的だと思う」とコメント、さらに「長期的な視点で見ると、利回りは非常に競争力のあるものになるだろう」と強調しました。
次期のトランプ政権下でのインフレ進行により、米国10年債利回りは昨年は9月の低水準3.60%から上昇し、17日には4.70%に達したことを考えると、市場はさらなる上昇を予想しています。
投資家が危機を警戒する中、米国10年債利回りは5%まで上昇する可能性を示唆しており、10日には発表される米非農業部門雇用者数が予想を上回る場合、さらなる材料不足に繋がることは間違いありません。
シティのユールスは5%利回りについて、「ファンダメンタルズに基づいている」と認識し、最近の経済指標がこのトレンドを後押ししていると述べました。
これに加え、インフレ指標が上昇し続ける限り、米国債の利回りもそれに比例して上昇すると予想されます。
今後の注目ポイントとして、米国の金利政策や経済成長が利回りにどのように影響するかという点が挙げられています。投資家は注意深く市場動向を見守る必要があります。