【米国市場情勢】株価反発、週間では大統領選以降の大幅高 - 156円台前半
2025-01-17
著者: 結衣
17日の米株式市場は反発した。S&P500種株価指数は、週間では昨年11月の大統領選以降の大幅高となった。20日にはドナルド・トランプ氏の米大統領としての進退に関する重要な発言が予想されている。
同指標の前週比変化率は3.5%を上回り、主な業種別指標でも大きな上昇が見られた。テクノロジーとエネルギーが主要な上昇を主導した。インフレは9%超の上昇を示しており、購入の指標となっている一部報道には反発した。これまでトランプ氏は株式市場と中国の習近平国家主席との対話に関して国民への広報を行っており、動物共同アプリ「TikTok」や貿易などに関連する協議を進めている。その影響で、S&P500種では週間で2.9%の上昇が見られた。
関連事項:トランプ氏、中国の習主席と電話会談 - TikTokや貿易を巡る協議
トランプ氏は、追加関税や減税について最優先事項に重点を置く考えを表明している。大統領選後は、トランプ氏の提案する政策が企業利益を押し上げるとの見方から株価は上昇した。昨年12月には米連邦公開市場委員会(FOMC)が高値を記録したことから株は下落したが、最近はインフレ局面が続いており、利益見通しが再燃している。
また、市場の専門家は、「今回のデータでインフレが安定した場合、金利の上昇が見込まれるが、主な指標の回復を下支えしている」と分析している。
一方、トランプ氏が大統領として就任した後、株式投資家は安堵(あんど)している。過去の例を見ると、S&P500種のパフォーマンスは大統領就任の前後によく改善される傾向がある。
今後の市場動向も注目されるが、米国の定期的な情報発表によって影響が大きく変わる可能性もある。特に、金利やインフレ率、企業業績に関するデータが金融市場の見通しを左右する鍵となる。
国債発行や株式市場での動向をより詳細に分析した専門家により、今後の展望は非常に重要視されている。株式市場の活性化が期待される中、2023年の見通しとしてS&P500は着実に上昇していくと予想されている。