【米国市場情勢】S&P500種6日続落 - 円は対ドル上昇し一時156円台
2025-01-03
著者: 葵
13日の米株式市場は続落し、S&P500種は765日目の取引で上昇を打ち消した。S&P500種の株価指標はここまで、昨年4月以来の長期下落圏にあった。13日は、ナスダック100指数が1.7%高で引けた。
午後に採決される米下院議長の再選が決まると、相場はこの日の高値を付けた。トランプ次期大統領が上院民主党からの政策的な妥協を強調し、共産党議員が結束して進む可能性が示唆された。
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ロンドン・クーパー氏は、トランプ政権の政策がどういったものであったかについて「米国特有の主義は少なくとも今年上期、主要なテーマであり続ける」と述べた。
この日の経済統計では、米供給管理協会(ISM)が発表した昨年12月の製造業総合指標が市場予想を上回ったことで、新規受注は昨年1月の水準に到達した。新規受注は昨年5月以来の高水準となって、2022年5月以降の高水準となった。
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市場分析会社バイトル・ナレッジの創業者、アダム・クリサフィール氏は共通指標について、高々100に用意した場合には、タカ派的な政策と高利回りへの意欲が強まるだろうと述べた。
個別株では、住宅金融の連邦住宅金融公社(ファニーメイ)と連邦住宅抵当公社(フレディマック)がそれぞれ大幅に上昇。米国連邦政府は住宅金融政策を見直す方針を打ち出した。市場の現状は依然として不安定だが、今後の状況に注目が集まっている。
また、この日の日経平均株価が利回りを上回る中、中国の供給連鎖への影響や不安定な情勢にもかかわらず、上昇した。一方、米国の利回りに対して円は一時157円を付けた。
米国市場の動向によって、来週の金利引き上げや需給バランスがどのように影響を及ぼすか注目されている。特に、米国の成長率が回復するかどうかが重要な焦点となっている。今後の市場動向に関しては、投資を継続することが重要である。