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【米国市場情報】円下落、一時対ドル158円台-薄商いの株はまばらに動く
2024-12-26
著者: 弘
26日の外国為替市場ではドルが上昇。ドル指数は年間で2015年以来の大幅高となる勢い。円は下落し、対ドルで一時158円63銭と、17日以来の安値を記録した。植田和男日銀総裁による25日の講演が追加利上げに慎重と受け止められ、円売り・ドル買いが進んだ。
極端な為替変動が起こる中、米失業保険申請件数が増加しており、米国経済の不確実性が強まってきている。これにより、投資家はより慎重な姿勢を取る可能性がある。市場関係者は、米国のインフレ懸念に加え、加速する利上げサイクルが経済成長を抑制する可能性に注意する必要があると指摘している。
同時に、国際商品価格に注目が集まる。特に石油価格は変動が大きく、今後の需給動向が懸念される中で、投資家の間で慎重な見方が広がっているとのこと。原油市場は価格調整が続く見込みで、年末にかけて安値圏に沈む可能性も否定できない。
また、米国の中央銀行であるFRBは、今後の金融政策に影響を与える新たな経済データに注視している。特に、インフレ指標がその動向を大きく左右するため、利上げ政策の継続が注目される。
株式市場でもまばらな動きが見られる。一部銘柄は活況を呈しているが、多くは低調な取引が続いており、全体的な取引量は依然として薄い。米国経済の先行きを懸念する声が強まる中、投資家たちはリスクを回避する傾向がある。