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【米国市場動向】S&P500小幅高、CPIに身構え-円軟調158円近辺

2025-01-14

著者: 結衣

14日の米国株式市場では、S&P500種が小幅高で取引を終えました。前日とは異なり、明確な方向感が見られない展開となっています。市場では、重要なインフレ指標である米国消費者物価指数(CPI)の発表を控え、神経質な取引が続いております。特に、S&P500においては、今後の米政策金利の見通しに影響を与える手控えが予想されます。

2023年のS&P500の動きには、今年12月には前年同月比でのインフレ率が大きく変動する予測が立てられています。シティグループのアナリストによると、米国のインフレは緩やかに進行する見込みで、背景には基本的な材料の強化があるとされています。

特に、商品のコスト低下とサービス価格の上昇が相まって、米国の基調的なインフレ圧力が緩和されると考えられています。シティグループの分析では、インフレ率は2025年に向けて改善する余地があると提示されており、市場はその動向を注視しています。

加えて、2023年の米国経済は持続的な上昇基調が続くと考えられており、利上げ政策が経済に与える影響が指摘されています。市場は短期的にはS&P500の上昇が続くとの見通しを持ち、2024年にはしっかりした利上げが実施されるシナリオも想定されています。特に影響を受けるセクターにはテクノロジー株の動向が含まれるでしょう。

一方で、円は158円近辺で軟調な展開を見せています。これは米国の金融政策の影響を受けて、為替市場に波及しているためです。米国のCPIの発表まで不透明感が漂い、投資家たちの心理も微妙なバランスを保っています。