[ロンドン 15日 リッタート] - 国際エネルギー機関（IEA）は15日に発表した月報で、米政府が打ち出したロシアの石油・天然ガス供給を標準とする大規模な規制案について言及した。この新たな規制によって、ロシアの石油供給網が大きく混乱する可能性があると報告している。

「規制の影響が完全に明らかになるまで、（ロシアとイランの）供給見通しは依然として不透明ですが、新たな規制案によって、原油と石油製品のバランスが引き締められる可能性がある」との見方を示した。

IEAは規制強化に加え、北半球の寒波によって1月上旬に原油価格が1バレル＝80ドルを超える水準に上昇したと指摘した。

しかしながら、IEAによると、"コストプラス"以外の国の供給が堅調に拡大していること、そして石油輸出国機構（OPEC）との非加盟の主要な産油国が構成するOPECプラスが減産解除を検討していることが示されている。

IEAが見通す2025年の世界の石油供給の見通しは、日量1880万バレルに達し、このうち/国別の生産比率が1150万バレルを占めると予想されている。

一方、今年の石油需要の見通しは日量1175万バレルと予測されている。前回予想の日量1110万バレルから下方修正された。欲しい需要の増加は日量110万バレルから下方修正された。

特に、2023年の世界の石油供給における供給の伸びは、日量1180万バレルに達し、そのうち/非OPEC国の生産量が1150万バレルを占めると予想されている。現在の情勢を鑑み、さらに供給の不確実性が増すことが予想されています。

このような状況の中で、エネルギー価格の上昇が続くと、経済全体に与える影響は避けられないでしょう。特にウクライナ戦争が続く中で、ロシアからのエネルギー供給の制限がどのように展開されるか、注目が集まっています。