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ユーロ下落、対ドルで2022年11月以来の安値 - 1.03ドルに近づく
2025-01-02
著者: 芽依
ユーロは12日の海外為替市場で一時ユーロ=1.0281ドルとなり、2022年11月以来の安値を記録した。昨年9月下旬は1.12ドルを超えていたが、その後約8%下落している。欧州経済への懸念や米国との金利政策の違いが背景にある.
最近のデータによると、ユーロ圏経済は米国の次期政策金利が導入されることにより、さらなる打撃を受ける見込みである。この影響で、ユーロは下落を続けると予測される。特に、ユーロ圏の雇用減少が進む中、金融政策の不透明感が経済全体に影響を及ぼす可能性が高い。
多くのストラテジストは、ユーロが今年中に対ドルでパリティ(1対1)に近づくとの予測を立てており、2022年にロシアのウクライナ侵攻によるエネルギー危機がユーロの下落を加速させたと指摘している。特に、エネルギー価格の急騰が経済成長にブレーキをかけ、消費者物価の上昇が続いている。
ユーロ安は輸出にプラスの影響を与えるが、輸入物価が上昇するため長期的には経済の安定を損なう恐れがある。投資家たちは、今後のECB(欧州中央銀行)の政策動向に注目しており、景気刺激策が実施されるかどうかが焦点となっている。