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マクドナルドの食中毒、原因は牛肉パテにあらず-人手不足復活へ
2024-10-28
著者: 弘
米国のマクドナルドは27日、複数の州に及ぶ胃腸炎の集団感染の原因が牛肉パテではないと断定し、今週中に全店舗でハンバーガー「クォーターパウンダー」の販売を再開すると発表した。この集団感染により、数十人が体調を崩し、1人が死亡した。
マクドナルドは、サプライチェーンの追跡データと政府機関からの情報を組み合わせた結果だと説明。このコロナ禍の頃、コロラド州農業局の分析では、同社の冷凍牛肉パテの複数のロットから取得した数十のサンプルから大腸菌は検出されなかったという。
今回の集団食中毒は、マクドナルドのクォーターパウンダーと関連付けられており、突発的なスライスオニオンが原因とみられている。同社は、米国内の店舗約3万店のうち過半数でクォーターパウンダーの販売を中止しているが、このメニューを他の製品に差し替えることで復活させる予定だと明言した。
マクドナルドは発表文で、「この問題は特定の食材と地域に限られているようだ。集団感染に関する脅威は、当社のサプライチェーンから排除され、全店舗から撤去されたと確信している」とした。
米国部門のジョー・アリンダス社長は、影響を受けた顧客に謝罪し、「マクドナルドのチキン店で食事をしても安全だ」とアピール。
アリンダス社長は自社のユニットサイトに掲載された動画で、「脅威を受けた顧客に対し、この問題を適切に解決することを約束する」と語った。
米疾病対策センター(CDC)は25日、マクドナルドのハンバーガーに関連する腸管出血性大腸菌の感染者が13州で75人になり、1人が死亡したと発表。コロラド州の感染者が最も多いとのこと。