鈴木は11月5日、同社初のBEV（バッテリー電動車）である「e VITARA」を伊豆で公開しました。また、2025年春よりインドや日本を含む各国で順次販売を開始すると発表しました。

e VITARAは2023年1月に開催されたAuto Expoでお披露目され、その後10月には日本でのプロトタイプ発表イベントが行われました。この車両は、鈴木のBEVセグメントにおいて圧倒的な初めてのモデルとなることが期待されています。

「e VITARA」は491kWhのバッテリーを持ち、2WDと4WDの両方での仕様が可能です。ボディサイズは全長4275mm、全幅1800mm、全高1635mmで、ホイールベースは2700mmです。

「Emotional Versatile Cruiser」というテーマのもと、先進的なパフォーマンスや多彩な走行機能を備えたこのBEVは特に悪路走破性に優れ、すべての道で安心して運転できます。2WDモデルは106kW/189Nmの出力を持ち、4WDモデルは135kW/300Nmに達します。さらに、EV用の新プラットフォーム「HEARTECT-e」を採用し、軽量化と高い安全性を実現しました。

注目すべき点は、鈴木が提案する「ALLGRIP-e」システムです。これは、悪路での走行性能を発揮するための四輪駆動技術であり、自動制御によってタイヤのトラクションを最適化します。これにより、滑りやすい路面でも安定した走行が可能となります。

鈴木の社長、鈴木修は「e VITARAは、すべてのお客様に安心で快適なEV体験を提供するために設計されました。特に都市部から非舗装路まで様々な環境で活躍できる能力を持っています」と述べています。さらに、環境への配慮も十分に考慮されています。

この新しいEVがどのような影響をもたらすか、業界に注目される中、鈴木は電動モビリティの未来において重要な役割を果たすことになるでしょう。