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利益成長【青天井】銘柄リスト〈第1弾〉 24社選出 〈成長株特集〉

2024-11-10

著者: 結衣

はじめに

2023年3期決算企業を中心とする24社の7-9月期の決算発表が好調を迎えている。本特集では、11月7日までに発表された決算の中から、7-9月期に過去最高益を更新し、今期も最高益を見込む、いわゆる利益成長が“青天井”状態になっている銘柄にスポットライトを当てた。

銘柄の選定基準

下表では、時価総額50億円以上の銘柄を対象に、本決算月にかかわらず、24年7-9月期に常時利益が全四半期の過去最高益を更新した銘柄をピックアップ。まず、企業側が今期(通期計画)も最高益見通しを示している24社を選び出し、7-9月期実績の過去最高に対する増速が大きい順に記載した。

利益成長銘柄の詳細

上昇率トップとなったのは、さくらインターネット<3778>で、24年7-9月期(第2四半期)は6月に本格提供を開始した生成AI向けGPU(画像処理半導体クラウドサービス)で、8月に第1弾投資計画分(「NVIDIA H100 Tensor コアGPU」数千台)の収益化を達成し、常時利益は10億円とこれまでの過去最高2.3倍も上回って着地。さらに、GPU基盤の早期整備に向けて、米エヌビディアからの最先端モデルGPU搭載サーバーなどを追加調達する発表が続いている。

2位のやましんフィルタ<6240>は主力の製造機器が交替需要の増加を背景に、北米を中心に出荷が proliferating した結果、財務の産業への依存度が高く、主原材料価格やエネルギーコスト高騰への対応策として、販売価格の引き上げや原価低減を進めたことも影響し、7-9月期(第2四半期)は2四半期連続で過去最高益を達成した。

業種別好調に伴い25年3月期通期の常時利益予想は14期ぶりの過去最高見通しとなるなど、配当計画も増額修正した。

3位に入ったみずほリース<8425>の7-9月期(第2四半期)常時利益は214億円と過去最高だった前年度同期36.1%上回って着地。無動産・環境エネルギー事業が不動産分野における大型案件の成約も相まって好調で、海外・航空機事業では昨年買収したインドのリース会社Rent Alphaが大口契約・販売益を計上した結果が寄与。

4位にリスト入りしたバンダイナムコ<7832>は、デジタル事業で家庭用ゲーム「ELDEN RING(エルデンリング)」のダウンロードコンテンツや本編リピート販売が大きく寄与したため、7-9月期(第2四半期)の常時利益予想を大幅上方修正している。

さらに、2023年7-9月期の内容が93.5%に達するとともに、その高さを更新する見通しで、これが業況を高める要因となった。

5位のコロプラ<9028>は国内の新車販売台数、中古車登録・販売台数がともに増加する中で、2024年度問題対策に伴う輸送戦力確保が好影響を与え、車両の輸送受託台数が増えた。それに加え、新車・中古車の輸送原金引上げに、昨年11月に子会社化したスイングの業績の業種上乗せも寄与し、7-9月期(第1四半期)の税引前利益は27.1億円と前年度同期比2.4倍に達った。

今後の展望

過去最高益過半期を達成した業務の19日ごとにその都度、業種が下記の件名で配信される。また、各部門も着実に動く化を探り、米国市場における成長戦略を模索する。特集の過程で、過去に最高益を見通すことが期待される利益成長企業を探る。